公務員試験 H29年 国家一般職(行政) No.31解説

　問 題　　　　　

ある財の需要関数が，Q = 300 – 5P（Q：需要量，P：価格）であるとする。いま，この財の需要の価格弾力性が 1.5 であるとき，この財の需要量はいくらか。

1． 30
2． 60
3． 80
4． 120
5． 180

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

需要の価格弾力性とは、価格が 1% 上昇した時の、需要量の変化率です。（H27no32)。

選択肢 1 が正解と仮定すると
Q = 30 → P = 54 です。P が 1% 上昇した時 P = 54.54 です。この時 Q = 27.3 となります。10% 近く Q が減っていて、減りすぎです。

以下、同様に
選択肢 2 が正解と仮定すると
Q = 60 → P = 48。1% 上昇時、P = 48.48 → Q = 57.6。 4% 減少。

選択肢 3 が正解と仮定すると
Q = 80 → P = 44。1% 上昇時、P = 44.44 → Q = 77.8。 3% 弱減少。

選択肢 4 が正解と仮定すると
Q = 120 → P = 36。1% 上昇時、P = 36.36 → Q = 118.2。1.5% 減少。この財の需要の価格弾力性が 1.5 なので、正解とわかります。

以上より、正解は 4 です。