公務員試験 H29年 国家一般職(高卒 技術) No.86解説

 問 題     

鉄筋コンクリート構造の配筋に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 定着とは、ある部材の鉄筋端部を、接続する他部材のコンクリートの中に埋め込んで、鉄筋が抜け出さないように固定することをいう。
㋑ 鉄筋の継手の位置は、なるべく応力の大きいところを避け、かつ、同一断面上にそろえるよう設ける。
㋒ 土に接する部分の鉄筋のかぶり厚さは、土で保護されていることから、土に接しない部分と異なり、最低基準の数値が定められていない。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

㋐は妥当な記述です。
鉄筋の「定着長さ」には基準があります。鉄筋をフック状にしていたりすることがあります。

㋑ですが
「継手」は複数の鉄筋をつなぎ合わせる部分のことです。継手の位置はできるだけ「応力の大きい所をさけ」ます。また、同一箇所に集中しないようにします。よって、㋑は誤りです。

㋒ですが
土に接するか接しないかで基準が異なります。「基準が定められていない」わけではありません。よって、㋒は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

コメント