H29年 国家一般職(高卒 技術) No.76 土木構造設計 解説

 問 題     

次の ㋐、㋑、㋒ のうち擁壁の安定性を検討する場合の項目として妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 転倒
㋑ 滑動
㋒ 沈下

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

擁壁とは
崖などにおける「土留め」として用いられる「壁状の構造物」です。

㋐ですが
土を留めている壁が転倒すると、土を抑えることが出来ません。

㋑ですが
土を止めている壁が滑動すると、結局土が徐々に侵入してきてしまいます。

㋒ですが
土を止めている壁が沈下すると、壁の上から土が流れてくるおそれがあります。

従って、㋐、㋑、㋒、全て検討項目と考えられます。ちなみに、そのほかにもクリープ変位「(持続的に力がかかることによる変形)ができるだけ生じないように、といった点なども検討されて擁壁は設計されます。

以上より、正解は 3 です。

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