公務員試験 H29年 国家一般職(高卒 技術) No.54解説

 問 題     

エネルギー保存の法則に関する次の記述の㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図のように、床から質量 m の小球を鉛直上向きに速さ v0 で投げ上げたところ、小球は床から高さ h のところで最高点に達したとする。このときの h をエネルギー保存の法則から求めることを考える。

ただし、位置エネルギーの基準面を床にとり、重力加速度の大きさを g とする。

投げ上げた直後の小球の運動エネルギーは ㋐、位置エネルギーは 0(ゼロ)である。また、小球が最高点に達したとき、小球の速さは 0(ゼロ)であるから、運動エネルギーは 0(ゼロ)、位置エネルギーは ㋑ である。

エネルギー保存の法則より、運動エネルギーと位置エネルギーの和は、投げ上げた直後と最高点に達したときで等しいから、h は㋒となる。」

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

力学的エネルギー=位置エネルギー+運動エネルギー が成立します。
ここで、重力による位置エネルギー U = mgh です。また、運動エネルギー K = mv2/2 です。これは基礎知識です。

㋐ですが、投げ上げた直後の運動エネルギーは 質量 m、速さ v0 なので  mv02/2 です。

㋑ですが、位置エネルギーは mgh です。

力学的エネルギー保存より
mv02/2 = mgh です。h についてとけば
h =  v02/2g です。(初速のみで、ボールの質量によらず最高到達点が決まる、ということです。さらにその高さは、初速を 2 乗し、大体 20 で割れば概算できるということを示しています。)

以上より、正解は 2 です。

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