公務員試験 H29年 国家一般職(高卒 技術) No.34解説

 問 題     

衛星通信に関する次の記述の㋐,㋑,㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「地球の周りを回る通信衛星を中継して行う通信を衛星通信という。図のような,一定の高度で地球の周りを回る,通信衛星A と通信衛星B を考える。

地上から発射された電波が通信衛星に到達するまでに掛かる時間は,通信衛星A であれば長くても ㋐ 秒程度であるのに対して,通信衛星B であれば短くても ㋑ 秒程度である。

また,三つの静止衛星があれば,南極・北極に近い地域を除いた全世界を衛星通信のサービスエリアにすることができる。通信衛星 A と通信衛星 B のどちらかが静止衛星だとすると,静止衛星は通信衛星㋒である。」

 ㋐   ㋑   ㋒
1. 0.02  0.12  B
2. 0.02  0.14  A
3. 0.2    1.2    B
4. 0.2    1.4    A
5. 0.2    1.4    B

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

光速 が大体 秒速 30 万 km であることが基礎知識です。光速は「電磁波の速さ」ともいえます。電波は電磁波の一種です。従って、地上から発射された電波も 秒速 約 30 万 km と考えてよいです。

通信衛星 A までの距離は 6378km とあります。 約0.02 秒で届きます。同様に、通信衛星 B までの距離は 35786 ≒ 36000 km とあります。約 0.12 秒で届きます。㋐は 0.02、㋑は 0.12 です。

ちなみに
「静止軌道」は、「赤道上の、高度 35,786 km の円軌道」です。これは万有引力と遠心力の釣り合いから導かれます。㋒は B です。

以上より、正解は 1 です。

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