公務員試験 H29年 国家一般職(土木) No.33解説

 問 題     

地震に関する記述㋐~㋓のうち、下線部が妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 地盤の液状化では飽和した緩い砂などの全応力が地震動により低下し、地盤が強度を失って液体のように挙動する。

㋑ 地盤表面での揺れ(地震動)に影響を及ぼす主な要因のうち、サイト特性とは、地震基盤上に存在する堆積層の影響であり、地震波の振幅、周期特性、継続時間などに大きく影響する。

㋒ 設計供用期間L年の施設が設計供用期間中に再現期間T年の地震に遭遇する確率は、

である。

㋓ レベル二地震動とは、施設設置地点において発生するものと想定される地震動のうち、設計供用期間中に発生する可能性が高いものをいう。

1.㋐、㋑、㋒

2.㋐、㋑、㋓

3.㋐、㋓

4.㋑、㋒

5.㋑、㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

液状化では「間隙水圧の上昇」に伴い「有効応力が減少」します。

全応力=有効応力+間隙水圧 なので「全水圧が低下する」という記述は適切ではありません。

記述㋐は誤りです。

正解は 4 or 5 です。また、記述㋑、㋒は正しいとわかります。

記述㋓ですが、地震動のレベルは種々の技術標準により定められていますが、レベル一よりもニの方が確率が低いものとして定義されています。

よって、記述㋓は誤りと考えられます。

以上より、妥当なものは㋑、㋒です。

正解は 4 です。

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