公務員試験 H29年 国家一般職(土木) No.16解説

 問 題     

定常波に関する次の記述の㋐、㋑に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「水面上に二つの波源A、Bがある。AB間の距離は7.0cmであり、波源A、Bからは波長4.0cmで同じ振幅の波が広がっている。

波源Aと波源Bの振動が同位相であるとき、線分AB上に定常波の腹は( ㋐ )個でき、波源Aと波源Bの振動が逆位相であるとき、線分AB上に定常波の腹は( ㋑ )個できる。」

 ㋐ ㋑

1.1 1

2.3 3

3.3 4

4.4 3

5.4 4

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

定常波とは、その場所で波が動かずに上下するように見える波のことです。左右から同じ波がやってきて重なり合うとできます。

これは動画を見ると理解がすごく深まると思います。リンク先をぜひちらっと見てください。

http://wakariyasui.sakura.ne.jp/p/wave/housoku/teijyouha.html
『わかりやすい高校物理の部屋』より引用

定常波の「腹」というのは最も大きく波打っている部分のことです。

波全体を考えるのは難しいので、一点に注目して考えるとわかりやすいです。一番わかりやすい、「波が強め合う」所はど真ん中だと思います。

かめはめ波だったり螺旋丸だったりを「◯→  ←△」と2人が同時に放てば、中点でドカーンと爆発するイメージです。

後は 「λ/2 間隔で腹」 となります。(これは覚えておくと簡単です。また、波長λの波が同じ速さ逆向きで来るから、λ/2 間隔でどんどんぶつかるというイメージでもよいと思います。)

すると、Aから 1.5m,3.5m,5.5m の所に腹ができます。3つです。

逆位相の場合は、「→(属性炎)  (属性水)←」を同魔力で打ち合い真ん中で完全に打ち消し合って0になるイメージです。

中点が 節 になります。以下、λ/2 間隔で節です。そして、節と節の間に腹ができます。

Aから、1.5m,3.5m,5.5m の所が節で、0.5m,2.5m,4.5m,6.5m の所が腹です。

以上より、㋐は 3 個で、㋑は 4 個です。

正解は 3 です。

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