公務員試験 H29年 国家一般職(電気・電子・情報) No.30解説

図のような演算増幅器を用いた回路において,角周波数 ω の交流電圧 vi を入力したときの出力電圧を vo とする。このときの回路の伝達関数 G(jω) = vo/vi として最も妥当なのはどれか。

ただし,R1 及びR2 は抵抗の値であり,C はコンデンサの容量である。また,演算増幅器は理想的なものであり,演算増幅器の入力端子間の電位差はなく,各入力端子には電流が流れ込まないものとする。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

R1 に流れる電流を I1、R2 に流れる電流を I2 とします。 コンデンサの抵抗にあたる、コンデンサのインピーダンスは 1/jωC です。電圧降下 V = RI の R の所として、コンデンサでは 1/jωC を使うことで、以下のように3つの式を立てることができます。

②から vi = R1I1 + 1/jωC × I1 です。そして、③から、I1R1 = I2R2 なので、vo = vi -2R1I1 とすることで、vo = -R1I1 +  1/jωC × I1 です。従って、以下のように伝達関数 G(jω) を求めることができます。

以上より、正解は 1 です。
類題 H28no25

コメント