公務員試験 H28年 国家専門職(教養) No.27解説

 問 題     

表は,世界銀行によるセクター別融資額の推移を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

1.2011~2014 年度についてみると,融資額が毎年度増加しているセクターが一つある。
2.2010 年度と2014 年度を比べると,総額に占める割合が減少しているセクターは,「教育」,「金融」,「保健・その他の社会サービス」,「運輸」の四つである。
3.2010 年度と2011 年度を比べると,「産業・貿易」セクターへの融資額の増加の影響を受けて,「情報・通信」セクターへの融資額も増加した。
4.表中の各年度において,上位3 セクターの融資額の合計は,常に総額の5 割を上回っている。
5.表中の各年度において,下位3 セクターの融資額の合計は,常に総額の1 割を上回っている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが、各セクターを右に見ていくと、全てどこかで減少しています。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、2010 → 2014 で、総額は 58747 → 40843 です。これは大体 30% の下落です。 「教育」,「金融」,「保健・その他の社会サービス」,「運輸」の中で「運輸」に注目すると 9002 → 6942 と、ほぼ 9000 → 7000 という変化です。

これは明らかに 20% 強しか下落していません。よって運輸は、総額に占める割合は増加しています。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、こういった関連は読み取れません。明らかに誤りです。

選択肢 4 は、確実です。数が少し大きいので、本番では飛ばしたほうがより素早い解答ができると思われます。

選択肢 5 ですが、2011 年に注目すれば、下位 3 セクターの数字が 640,897,1733 なので、大体 3200 です。総額43006 の 1 割を、明らかに下回っています。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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