公務員試験 H28年 国家専門職(教養) No.26解説

 問 題     

表は,国内向け鉄道車両(新造)生産の両数及び金額の推移を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。ただし,新幹線の金額については,平成20 年度を除き空欄としている。

1.JR 以外の民鉄の金額が合計の金額に占める割合についてみると,平成18~25 年度のうち,最も高い年度は,平成18 年度である。
2.平成18 年度の新幹線1 両当たりの金額は,同年度のJR 以外の民鉄1 両当たりの金額の3 倍を超えている。
3.平成25 年度の新幹線の金額は,平成20 年度の新幹線の金額よりも少ない。
4.新幹線の両数がJR の両数に占める割合についてみると,平成18~25 年度のうち,最も高い年度は,平成20 年度である。
5.平成19~25 年度の間に,合計の両数が前年度から2 割以上減少した年度は, 2 回ある。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

選択肢 1 は、確実にいえます。 H18 は 42759/132785 です。 JR 以外の民鉄の金額が H18 以上であるのが H19~H21 しかなく、合計金額は H18 が最低なので、H19,H20,H21 と比較すればOKです。ただかなりシビアな比較になるので、本番では飛ばした方がよい選択肢と思われます。

選択肢 2 ですが、H18 新幹線は 32 両です。金額は前年度比から逆算していけば H19 → H20 が 大体 10% 増なので H19 が大体 47000 と見積もります。するとこれが H18 → H19 では 1000% 増 なので 4300 ぐらいだろうと見積もります。すると 1 両あたり 4300 ÷ 32 なので、 140 ぐらいです。

一方、JR 以外の民鉄1両あたりは 42759 ÷ 775 で、大体 60弱です。よって、3 倍は超えていないだろうと考えられます。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、H20 年度からみて +17.4%,+35.2%,ー24.4%,ー12.0% なので、近似して足して考えると明らかに+になります。よって、H25 年度の方が高いと考えられます。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、H20:345/999 ですが、翌年H21:407/1165 は、分母が +16%、分子が + 20% ぐらいなので、分子の方が増加しているため、H21 年の方が高いとわかります。(100/100 → 120/116 みたいな感じです。)よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、合計は 2198 → 1741 → 1883 → 1794 → 1763 → 1477 → 1498 です。1763 → 1477 が怪しいのですが、1763 の2割は 340 ぐらいなので、1420 以下ぐらいになっていないと 2 割減少ではありません。

従って、H19 → H20 の 2198 → 1741 のみが 2 割以上の減少です。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

コメント