公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 基礎) No.29解説

 問 題     

明治時代の政治・外交に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.憲法制定の準備のために,板垣退助らが遣米欧使節団として派遣されたが,その間に国内で大久保利通らが政変を起こし,政府の実権を握った。

2.フランス憲法を基に作成された大日本帝国憲法が発布された。その後,太政官制の廃止とともに内閣制度が設けられ,伊藤博文が初代内閣総理大臣として就任した。

3.満25 歳以上の男女に選挙権が与えられ,初の衆議院議員総選挙が行われた。選挙の結果,大隈重信を首相とする政党内閣が誕生した。

4.日清戦争の講和条約である下関条約が結ばれ,清は朝鮮の独立を認めること,台湾や遼東半島等の割譲などが定められたが,後に,三国干渉を受けて遼東半島は清に返還された。

5.日露戦争が起きると,日本は日英同盟を結んでロシアに対抗した。戦局を有利に進めた日本は,講和条約であるポーツマス条約において多額の賠償金を得た。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

選択肢 1 ですが、憲法制定準備のため、岩倉使節団が派遣され、留守中の政府要職の一人が板垣です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、大日本帝国憲法の基はプロイセン王国の憲法です。フランス憲法ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、女性参政権は 1945 年からです。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は、妥当な記述です。

選択肢 5 ですが、日露戦争の結果、賠償金はありませんでした。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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