公務員試験 H28年 法務省専門職員 No.46解説

 問 題     

次は,我が国の成年後見制度に関する記述であるが,A~Dに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

成年後見制度は,認知症などの理由で判断能力の不十分な人々を保護し,支援する制度である。成年後見制度の中には,法定後見制度と任意後見制度がある。

法定後見制度は, A に規定される制度であり,「B 」,「C 」,「補助」の三つに分かれている。「B 」は,精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者が,「C 」は,精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分である者が,「補助」は,精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者が対象となっている。なお,「B 」が開始された本人の選挙権は,公職選挙法の規定により, D 。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

記述 A ですが
法定後見制度が規定されているのは「民法」です。

記述 B,C ですが
「事理を弁識する能力を欠く常況」にある者が対象であるのは「後見」です。従って、B が後見、C は保佐です。

記述 D ですが
後見が開始された本人の選挙権は、制限されていません。

以上より、正解は 3 です。

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