公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 技術) No.86解説

 問 題     

鋼構造に関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ トルシア形高力ボルトは、導入ボルト張力が所要の値になるまで締め付けると、破断溝が破断してピンテールがとれる。

㋑ 部分溶込溶接は、継目の全断面が溶け込んでいないが、繰返し荷重の作用する部分に用いても支障はない。

㋒ オーバーラップは、柱や梁の仕口に変形を生じさせないために、柱の内部又は外周部に設ける補強材である。

1.㋐
2.㋐、㋑、㋒
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

㋐は妥当な記述です。

㋑ですが
部分溶込溶接は、繰返し荷重の作用する部分に用いません。よって、㋑は誤りです。

㋒ですが
オーバーラップとは、鋼材の溶接において、溶接金属が止端で、母材に融合しないで重なった部分のことです。腐食の促進などが起こりやすく、望ましくない部分とされます。「補強材」ではありません。よって、㋒は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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