公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 技術) No.85解説

 問 題     

鉄筋コンクリート構造に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 梁の主筋は、曲げによって梁の断面内に発生する引張力を主に負担する。
㋑ 帯筋は、せん断力に対して梁を補強するせん断補強筋のことをいう。
㋒ 柱の出すみ部分に使用する異形鉄筋は、その末端にフックをつける必要がある。

1.㋐
2.㋐、㋑、㋒
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

コンクリート引張に弱く、圧縮に強い材料です。その性質を補うため、鉄筋が入るため、鉄筋が引張に強いです。これが基礎知識です。主筋→引張力の対応となっているため、㋐ は妥当です。

㋑ですが
帯筋(おびきん)は、「柱」のせん断補強筋です。「梁」ではありません。梁の補強材は「あばら筋」です。よって、㋑は誤りです。

㋒は妥当な記述です。
鉄筋末端部のフックは定着長さの確保のため規定されています。

以上より、正解は 3 です。


類題 H27no86

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