問 題
全国総合開発計画に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 第一次全国総合開発計画では、経済活動が集中している東京、大阪、名古屋の大都市を開発地域と定義し、ここに開発拠点を整備していくという開発手法が用いられた。
㋑ 第三次全国総合開発計画では、情報化・国際化・技術革新が進む中で、新しい社会情勢に対応するために、大規模開発プロジェクト方式が提案された。
㋒ 第五次全国総合開発計画は、気候や風土などの共通性を有する地域及びその連なりからなる広範な軸状の圏域が相互に連携することで、文化と生活様式が形成される多軸型の国土構造を目指すものである。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒
正解 (5)
解 説
基本的に、全国総合開発の狙いは、「工業の分散」です。
これをふまえれば、㋐の記述ですが
「大都市を開発地域と定義し、ここに開発拠点を整備」していっては、より工業地域が集中してしまいます。よって、㋐は誤りです。これにより正解は 4 or 5 です。㋒は正しい記述とわかります。
㋑ ですが、第三次全国総合開発計画は S52 年福田内閣時に閣議決定した計画です。この時代の背景は「資源が有限」といったものです。「情報化、国際化、技術革新」といった背景はもう少し時代が進んでからの背景となります。よって㋑は誤りです。
以上より、妥当な記述は㋒です。正解は 5 です。
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