H28年 国家一般職(高卒 技術) No.68 土木基礎力学 解説

 問 題     

斜面の安定に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 斜面のすべりに対する安定解析において、円弧すべり面法を用いる場合、最小の安全率を与える円弧のことを限界斜面高さ(限界高さ)という。

㋑ 斜面内破壊とは、一様な土質からなる単純斜面の破壊形式の一つで、基盤などの比較的硬い層が浅いところにある場合に発生することが多い。

㋒ 斜面先破壊とは、一様な土質からなる単純斜面の破壊形式の一つで、急傾斜の斜面に発生することが多く、すべり深さは比較的浅いものが多い。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

破壊されること = すべり です。平面すべり円弧すべり(斜面先、底部、斜面内破壊)に分類されます。円弧すべりの分類のイメージが以下になります。

㋑、㋒が妥当な記述です。これで確実に判断したい問題です。

ちなみに
㋐ですが、限界斜面高さとは、テイラーが提唱した「斜面が破壊しないで安定を保てる限界の高さ」のことです。その名の通り「高さ」のことで「円弧」のことではありません。

以上より、正解は 4 です。

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