公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 技術) No.47解説

 問 題     

旋盤を使って工作物を切削速度 60 m/min で外丸削りしたところ,切削抵抗の主分力は 1. 0 kN あった。このとき,切削所要動力はおよそいくらか。ただし,旋盤の機械効率は 1. 0 とする。

1.  1. 0 kW
2.  6. 0 kW
3.  10 kW
4.  60 kW
5.  1. 0 × 102 kW

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

動力が聞かれていて、選択肢の単位が W であることから、仕事を考えればよいと判断できます。仕事=力 × 距離です。

「主分力」について知らなくても、求めたいのが仕事なので、単純に「力」と考えます。機械は 1 分で 60m 進んでいるということなので、1 秒間で 1m です。力が 1.0kN 、距離が 1m/秒 なので、仕事は 1.0k × 1 = 1.0kW です。

以上より、正解は 1 です。

ちなみに、切削抵抗は大きく3つに分類されます。主分力以外に、「送り分力」、「背分力」があります。これらの合力が切削抵抗です。

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