公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 技術) No.41解説

 問 題     

金属材料に関する次の記述の㋐,㋑,㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・ 金属材料に荷重を加えて変形させた後,荷重を取り去っても残る変形を㋐変形という。
・ 一般に,金属材料は,温度を上げると強さや硬さが低下し,変形し㋑なる。
・ 金属材料に負荷される荷重の大きさがかなり小さくても,繰り返し荷重を受けることによって,破壊することがある。このような現象を㋒という。

   ㋐    ㋑    ㋒
1.弾性     にくく  変態
2.弾性     やすく  疲労
3.塑(そ)性  にくく  疲労
4.塑(そ)性  やすく  変態
5.塑(そ)性  やすく  疲労

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

弾性は、力を加えると変形するが、力を除くと元に戻る性質のことです。
塑性は、具体的には展性、延性です。たたいたら伸びたり広がったりする、という変形のことです。
「荷重を取り去っても残る変形」は「塑性」です。㋐は塑(そ)性です。

㋑ですが、金属を熱であたためて軟らかくすることができるイメージがあるのではないでしょうか。温度を上げると「変形しやすく」なります。㋑は「やすく」です。

㋒ですが、繰り返しによる破壊は「金属疲労」です。変態は、温度や圧力の変化により物質の状態が変化することです。純物質、金属では α 鉄から γ 鉄への変態が知られています。

以上より、正解は 5 です。

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