公務員試験 H28年 国家一般職(土木) No.39解説

 問 題     

地球温暖化に関する次の記述のうち最も妥当なのはどれか。

1.地球温暖化とは、大気中の二酸化炭素やメタンなどが増加し、オゾン層が破壊されることにより、地球の平均気温が上がる現象である。

2.我が国における温室効果ガスの主な発生源は、石油・石炭等の化石燃料の使用であり、自動車・船舶などの運輸部門からの排出よりも工場などの産業部門からの排出の方が多い。

3.自動車排出ガスの一つである窒素酸化物は、京都議定書の削減対象物質に含まれている温室効果ガスである。

4.2012年の世界の二酸化炭素排出量をみると、中国、米国の順に多く、日本は3番目に多い。

5.我が国の二酸化炭素排出量についてみると、自動車の燃費向上や各家庭での省エネルギーへの取組などにより2010年以降は毎年減少している。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述1ですが、オゾンホールと地球温暖化は直接の関係はありません。地球温暖化は二酸化炭素やメタンの増加により「温室効果」によって地球平均気温が上昇する現象です。よって、記述1は誤りです。

記述2は、正しい記述です。

記述3ですが、NOxはそれ自体に温室効果はありません。従って温室効果ガスではありません。ただし、光化学反応により生じるオゾン等が発生することから、間接温室効果ガスと呼ばれます。

記述4ですが、インドやロシアの方が日本よりも二酸化炭素排出量は多いです。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、毎年の減少ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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