公務員試験 H28年 国家一般職(土木) No.30解説

 問 題     

下面が不透水層に接しており、上面からのみ排水を許す状態の飽和した厚さが5.0mの粘土層がある。

この粘土層は、構造物の荷重を載荷することで最終圧密沈下量が50cmと推定されている。

構造物の荷重を載荷して500日後の圧密沈下量はおよそいくらか。

この粘土の圧密係数 cvは0.010m2/日で、粘土層の平均圧密度と時間係数の関係は以下の図のとおりである。

ただし、圧密時間をt、時間係数をTv、圧密係数をcv、最大排水距離をHdとしたとき、圧密時間は次式のように表される。

1.5.0cm

2.15cm

3.25cm

4.35cm

5.45cm

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

圧密の問題なので t = Tv・Hd2/Cv を思い出します。本問では問題文に与えられていますが覚えておくべき内容です。

片面排水なので Hd = 5 と読みます。

最終圧密沈下量が50cmとわかっているので、圧密度がわかればそれをかけると答えです。

圧密度は Tv がわかれば表から読み取ることができます。t = 500(日)、Hd = 5(m)、Cv = 0.010(m2/日) を式に代入します。Tv = 0.2 とわかります。

Tv がわかったので、表より平均圧密度を読むと 50% = 0.5 です。

50 × 0.5 = 25cm が、求める 500 日後の圧密沈下量です。

正解は 3 です。


類題 H26no30

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