公務員試験 H28年 国家一般職(土木) No.12解説

 問 題     

自然長Lの軽いばねの一端を天井に固定し、他端に小球をつるして静止させたところ、ばねの長さは 3/2 Lになった。

次に、同じ小球とばねを用いて、図のように、ばねが常に鉛直線と角θをなすように小球を水平面内で等速円運動させたとき、ばねの長さは2Lであった。

このとき、小球の速さとして最も妥当なのはどれか。

ただし、重力加速度の大きさをgとする。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

等速円運動ときたので「F遠心力=mrω2=mv2/r」を思い出します。

まず、小球の質量を m とおき、下向きに mg の力がかかっているとします。

次にばねについて考えます。

ばねに普通に小球をつるしてmg の力がかかると、自然長 L のばねが3/2 L になったとあります。つまり、「mg で 1/2L 伸びて」います。

今、ばねの長さは 2L で自然長に比べて L 伸びていることから、「2mg の大きさ」だけばね方向に力がかかっていることがわかります。

以上より、力を書き込むと下図のようになります。

ばねの斜めの方向を縦と横に分解して考えます。

縦の力のつり合いを考えれば、ばね縦方向の力は mg です。

すると横が √3mg で、辺の長さが 1:2:√3 なので、θ = 60°とわかります。
※問題文の図が全然違うので図の見た感じとは一致しません。

また、これで等速円運動の半径は √3L とわかります。

横方向の力のつり合いに注目すれば

√3mg = mv2/√3L です。

m を消して両辺に√3かけると

3g = v2/L

∴ v2 = 3gL

∴ v = √3gL

以上より、正解は 3 です。


類題 H27no12

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