公務員試験 H28年 国家一般職(土木) No.9解説

　問 題　　　　　

図Ⅰのように、整数が配列Aの1番目からN(N＞1)番目の要素にあらかじめ格納されている。k番目の要素に格納されている整数をA(k)とする。

図Ⅱは、ある整数Xと同じ値が配列Aの何番目の要素に格納されているかを調べるフローチャートである。

このフローチャートの実行結果に関する記述㋐～㋔のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐　Xと同じ値が配列中にある場合、N＋1が出力される。

㋑　Xと同じ値が配列中にない場合、1が出力される。

㋒　Xと同じ値が配列中にない場合、Nが出力される。

㋓　Xと同じ値が配列の1番目とN番目の2か所にある場合、1が出力される。

㋔　Xと同じ値が配列の1番目とN番目の2か所にある場合、Nが出力される。

1. ㋐
2. ㋐、㋒、㋔
3. ㋑、㋔
4. ㋒、㋓
5. ㋓

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

具体的な例を考えて各記述を検討するとよいです。

A(1) = 1, A(2) = 2 とします。N = 2 です。

・記述アの検討のためにX は、配列中にある値とします。

X = 1 としてフローチャートを読みます。

(k) = (1)ny → 出力は 1 。出力が N+1, つまり 3 ではありません。

記述㋐は誤りです。

・記述イ、ウの検討のためにX は、配列中に「ない」値とします。

X = 3 として、フローチャートを読みます。

• (k) = (1)nn
• (k) = (2)nn
• (k) = (3)y → 出力は 3。

出力は 1 でも N(=2) でもありません。

記述㋑、㋒は誤りです。

従って、選択肢 1 ~4 は誤りです。

正解は 5 です。