公務員試験 H28年 国家一般職(土木) No.4解説

 問 題     

定積分

の値はいくらか。

  1. 0
  2. 24
  3. 120
  4. 175
  5. 250

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

奇関数、つまり f(-x)=-f(x) が成り立つなら、-a ~ a まで積分すると 0 です。従って、結局計算する必要があるのは3x2 の項のみです。

よって、正解は 250 です。

すぐに奇関数の積分が思いつかない場合、できる部分から考えるとよいと思われます。

∫3x2 → x3 なので定積分を考えると

53 -((-5)3)
= 125 – (-125)
= 250 です。

∫ー12x3 → -3x4 なので定積分を考えると

-3×54 ー(-3×54)= 0 です(!)。

(この時点で「ごちゃごちゃしている第一項も0なら答えは 250 で 選択肢 5 だな。。。」と期待が見えてくるのではないでしょうか。)

x3 のグラフについて考えることで「原点対称の形だったら-5~5みたいに同じ幅積分すればちょうど0」と以下の図のようにイメージできるとよいと思います。

「原点対称」とは「f(-x)=-f(x) が成立」です。x2 は、ーxいれても同じ値です。sin(-x) はーsinx となります。

従って、f(x) = 12x2sin(πx/2) とおくと

となり、奇関数なので第一項は 0 です。

以上より、250です。

正解は 5 です。

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