公務員試験 H28年 国家一般職(電気・電子・情報) No.29解説

 問 題     

半導体に関する次の記述の㋐~㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・高純度のシリコン(Si)に, 5 価の原子であるヒ素(As)を添加すると, ㋐のすぐ㋑にドナー準位が形成され,n 型半導体となる。

・p 型半導体と n 型半導体を接合すると,接合部付近には㋒が形成され, ㋓が生じる。

㋐ ㋑ ㋒ ㋓
1.価電子帯 上 反転層 電子親和力
2.価電子帯 下 空乏層 拡散電位
3.伝導帯 上 反転層 拡散電位
4.伝導帯 上 空乏層 電子親和力
5.伝導帯 下 空乏層 拡散電位

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

半導体の性質に関わるエネルギー準位は「下から価電子帯、禁制帯、伝導帯」です。この間の話なので「価電子帯の上」か、「伝導帯の下」という組み合わせと考えられます。正解は 1 or 5 です。

生じるのは拡散電位です。電子親和力とは、最外殻に電子を1つ取り込んで、1価の陰イオンになるときに生じるエネルギーのことです。

以上より、正解は 5 です。

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