公務員試験 H27年 国家専門職(食品衛生監視員) No.1分析化学Ⅰ(3)解説

 問 題     

純粋な硫酸アンモニウム鉄(Ⅱ)六水和物[Fe(NH4)2(SO4)2・6H2O]を用いて 50.0ppm の Fe(Ⅲ) 標準溶液 1L を調製するには硫酸アンモニウム鉄(Ⅱ)六水和物を何 g 量りとればよいか求めよ。なお Fe の原子量を55.8、Fe(NH4)2(SO4)2・6H2O の式量を 392、溶液の比重を1.0とする。

 

 

 

 

 

 解 説     

【50.0ppm 1Lとは】
1ppm = 100万分の1 = 10-6 です。溶液の比重が 1.0 ということなので水を想定して、1L であれば 1kg = 1000g です。1000g の 100万分の1 は、103 × 10-6 = 10-3 = 1/1000g です。

従って、50ppm の溶液 1L 中には、50/1000 g = 1/20 g の Fe が入っているということです。

【何g を量りとればよいか】
[Fe(NH4)2(SO4)2・6H2O]粉末を1g とれば、その中に Feは 55.8/392 g 入っていると考えられます。よって、量りとる粉末を X g とすれば、X × 55.8/392 = 1/20 です。

∴ X = 1/20 × 392/55.8 ≒ 0.351g と考えられます。

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