公務員試験 H27年 国家専門職(教養) No.15解説

 問 題     

ある日A~Fの6人がそれぞれX Y Zの三つの水族館のいずれか一つに行きそこで見た生き物について次のように述べているとき確実にいえるのはどれか。ただしA~Fは訪れた水族館の館内にいる全ての生き物を見たものとしまたその日1日を通じて見られる生き物の種類や数に変化はなかったものとする。

A:「サメが泳いでいる水槽の中にウミガメが3頭泳いでいたのを見た。」
B:「サメが泳いでいるのは見たがウミガメエイラッコはいずれもいなかった。」
C:「マンボウとエイはいたがウミガメはいなかった。」
D:「マンボウを見たかったが1匹もいなかった。ラッコは全部で10頭いた。」
E:「ラッコは全部で5頭いた。またマンボウが1匹だけいた。」
F:「X Y Zの三つの水族館のうちシャチがいる水族館はXだけだと知っていたのでXに行った。シャチのほかにマンボウを6匹見た。」

1. 水族館Xに行ったのはCとFであった。またAとEは同じ水族館に行った。
2. 水族館Yにはラッコが10頭いて水族館Zにはウミガメが3頭いた。
3. Aが行った水族館にはマンボウとラッコの両方がいた。
4. サメはX Y Zいずれの水族館にもいた。
5. 三つの水族館のうちシャチもマンボウもいない水族館にはウミガメがいた。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

F が水族館 X に行き、「マンボウ6匹いた」と述べているので、マンボウ1匹の E は、X には行っていません。同様に、マンボウがいないと行っている D も X には行っていません。そして、D と E は別の水族館に行っています。

D,E の発言から、水族館 Y,Z には ラッコが5匹 or 10匹いることがわかります。よって、ラッコがいなかったと述べている B が行ったのが 水族館 X です。これでかなり水族館 X についてわかります。表にまとめると、以下のようになります。

すると、ウミガメいないから A は X ではありません。C も、エイがいないので X ではありません
そして、マンボウがいた C は E と同じ水族館に行っています。C の発言により、C,E が行った水族館には ウミガメがいないため、A が行ったのは D と同じ水族館です。確定するのはここまでです。

ここまでの情報をふまえ、各選択肢を検討します。
選択肢 1 ですが、C は X に行っていません。
選択肢 2 ですが、A,D が行った水族館が Y,Z どちらかが確定しないので、これはわかりません。
選択肢 3 ですが、A,D が行った水族館には、マンボウがいません。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが、C,E が行った水族館に関して、サメがいたかどうかは確定しません。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 1~4 が誤りなので、正解は 5 です。

ちなみに、選択肢 5 は、「シャチもマンボウもいない水族館」とは、A,Dが行った水族館のことです。すると、Aの発言よりウミガメがいるとわかります。以上です。

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