公務員試験 H27年 国家一般職(高卒 基礎) No.21解説

 問 題     

2次方程式 x2- 10x+ m = 0の一つの解が他の解の4倍であるとき、定数 m の値はいくらか。

  1. 0
  2. 2
  3. 4
  4. 8
  5. 16

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

解法1:選択肢の活用

m = 0 とすると、 x2- 10x = 0 です。x = 0 が明らかに一つの解なので、他の解が 4 倍はありえません。よって、選択肢 1 は誤りです。

m = 2,4,8 とすると、解の公式を使わないと解けないため、きれいに4倍とは考えづらいです。

m = 16 とすると、 x2- 10x + 16 = 0 → (x – 8)(x – 2) = 0 なので、x = 2,8 で4倍になっています。

解法 2:『 解を α、4αと置いて考える』

解を代入すると、式は成り立つので

α 2- 10 α + m = 0
(4α)2- 10 ×(4α)+ m = 0

という2つの式を作ることができる。未知の文字は α、m の 2 つで、式も 2 つなので、解くことができるはず。

m を消去するために、「下の式ー上の式」を計算すれば 15 α2 ー 30 α = 0 なので、α2 ー2 α = 0 ∴ α = 0,2 αは0ではないはずなので、2 とわかる。するともうひとつの解が 4倍して 8 である。

元の式 x2- 10x+ m = 0 に、2 もしくは 8 を代入すれば、m = 16とわかる。

以上より、正解は 5 です。

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