問 題
細胞小器官の一つであるミトコンドリアに関する ㋐~㋓ の記述のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ ミトコンドリアは、外膜と内膜の二つの膜で構成されており、前者はペプチドグリカンの膜,後者は脂質二重膜である。
㋑ ミトコンドリアは解糖系の酵素を有しグルコースから嫌気的にエネルギーを生産する細胞小器官である。
㋒ ミトコンドリアには細胞核とは異なる独自の DNA が存在しミトコンドリア内の一部のタンパク質をコードしている。
㋓ ミトコンドリアの内膜には ATP 合成酵素が局在しており高エネルギー結合をもつATPを合成する。
- ㋐ ㋑
- ㋐ ㋒
- ㋐ ㋓
- ㋑ ㋒
- ㋒ ㋓
正解 (5)
解 説
記述 ㋐ は明らかに誤りです。
ミトコンドリアの外膜、内膜は、共に生体膜の一種であり脂質二重膜です。「ペプチドグリカンの膜」は細菌の膜構造の一部です。
記述 ㋑ も明らかに誤りです。
ミトコンドリアはクエン酸回路 及び 水素伝達系を担う細胞内小器官です。解糖系は細胞質基質で行われます。また「嫌気的に」も誤りです。好気的にエネルギーを生産する細胞内小器官です。
以上より、正解は 5 です。
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