問 題
ケッペンの気候区分と世界の都市に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 気温が年間を通じて高温で年較差が小さい熱帯気候は年間を通じて雨の多い熱帯雨林気候や乾季・雨季が明確なサバナ気候などに分けられる。アジアでは熱帯雨林気候に属する都市として赤道付近のシンガポールがサバナ気候に属する都市としてバンコクが挙げられる。
- 降水量が蒸発量と等しい乾燥帯気候は土壌の乾燥の度合いによって砂漠気候とステップ気候に分けられる。アフリカでは砂漠気候に属する都市としてナイロビがステップ気候に属する都市としてカイロが挙げられる。
- 温暖で四季が明確な温帯気候は気温の年較差が大きく降水量が多い西岸海洋性気候や気温の年較差が小さく降水量の変動も小さい温暖湿潤気候などに分けられる。北中米では西岸海洋性気候に属する都市としてワシントンD.C.が温暖湿潤気候に属する都市としてメキシコシティが挙げられる。
- 冷涼で夏と冬の日照時間の差が少ない亜寒帯(冷帯)気候は年間を通じて降水のある冷帯湿潤気候と降水量が少ない冷帯冬季少雨気候に分けられる。南米では冷帯湿潤気候に属する都市としてブエノスアイレスが冷帯冬季少雨気候に属する都市としてリマが挙げられる。
- 年の平均気温が0℃ 未満の極寒の寒帯気候は樹木の生育の有無によってツンドラ気候と氷雪気候に分けられる。氷雪気候は人間が生活することが困難であるがツンドラ気候は生活可能でありダブリンは国の首都として唯一ツンドラ気候に属する。
正解 (1)
解 説
選択肢 1 は、妥当な記述です。
選択肢 2 ですが、乾燥帯(B)は「降水量<蒸発量」です。また、カイロは BW (砂漠)の代表例です。ナイロビは Cfb の例です。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが、西岸海洋性(Cfb) と、温暖湿潤気候(Cfa) の記述が逆です。また、メキシコシティは高山気候(H)の代表例です。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが、冷帯気候に関する記述は妥当です。しかし、ブエノスアイレスは Cfa、リマは BW の代表例です。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが、寒帯(E)は「最暖月平均気温 10 ℃未満」です。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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