公務員試験 H27年 国家一般職(教養) No.14解説

 問 題     

ある楽団が表のように毎日1回1週間連続して演奏会を開いた。

演奏会に行ったA~Eの5人について次のことが分かっているとき確実にいえるのはどれか。なお5人の中に演奏会の途中で入・退場した者はなくいずれの演奏会でもアンコールはなかった。

○ 5人が行った演奏会の回数は、それぞれ異なっていた。
○ 昼の演奏会に行ったのは、両日ともA及びBの2人のみであった。
○ C は3日連続して演奏会に行き、その他の日は行かなかった。
○ 火曜日と木曜日の演奏会に行ったのは同じ3人であり、そのうちの1人はEであった。
○ 5人が演奏会で聴いた作品の数は多い者から順に、38,34,10,5,1であった。
○ 入場料金の合計額は多い順に、19,000円、13,000円、8,000円であった。入場料金の合計額が同額であった者が2組ありそのうちの1組はDとEであった。

  1. Aは合奏協奏曲を聴いた。
  2. Bは昼の演奏会のみに行った。
  3. Cは交響曲を聴いた。
  4. Dは室内楽を聴いた。
  5. Eはオラトリオを聴いた。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

演奏会で聴いた作品の数「1」がいます。表より、月曜か金曜のみ聴いた人とわかります。さらに、入場料の合計額が最低でも 8000 円です。従って、「金曜日の夜のオラトリオだけ聴いた人が1人いる」とわかります。

この一人は A,B ではありません。なぜなら、A,B は「昼の演奏会に行った」とあるからです。昼の演奏会とは、土・日の演奏会です。さらに、C は3日連続して演奏会に行ったとあるため、この一人は C でもありません。

E でもありません。なぜなら、火曜日と木曜日の演奏会に行った 3 人のうち1人とあるからです。以上より、D は金曜日のオラトリオだけを聴いたとわかります。

次に「E の入場料金は D と同じ」なので 「8000 円」です。しかも、昼の演奏会に行ったのは A と B のみなので、入場料金を見ると、E は火・木のみ演奏会に行ったとわかります。

作品数が3番めに多い 10 作品であるのは、C と考えられます。なぜなら、作品数 25 のポルカとワルツを聞かなければ、他の作品数を全て足しても 34 には届きません。そして、ポルカとワルツは日曜日の昼演奏なので、聴いたとすれば A or B だからです。

3日連続で 作品数が 10 になるのは、火、水、木の 3 日間です。入場料金の合計も、ちょうど 13,000 円で矛盾ありません。以上より、C は火、水、木の3日間演奏会に行ったとわかります。

ここまでで選択肢を検討すると

選択肢 1 はすぐには判断できません。とばします。

選択肢 2 ですが、「昼の演奏会のみ」では、入場料金が明らかに足りません。よって誤りです。

選択肢 3 ですが、 C は火~木と確定しており、交響曲(月曜夜)は聴いていません。よって誤りです。

選択肢 4 ですが、D はオラトリオしか聴いていません。よって誤りです。

選択肢 5 ですが、E は火・木なので、オラトリオ(金曜夜)は聴いていません。よって誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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