問 題
ウィネトカ・プランに関する記述として最も妥当なのはどれか。
1. 米国の C. W. ウォッシュバーンが主導したもので、教育課程を共通必修教科と集団的・創造的活動の二つに分け、個別学習を重視した。新教育運動を代表するプランの一つであり、個人差に応じた教育指導と集団による人間形成を一つの教育組織体制の中に位置付けたものとして特色がある。
2. F. A. フレーベルが考案した、遊びと作業の道具としての「コラージュ」を用いた教育法である。子どもの内発的な活動を重視し、「コラージュ」を用いた遊戯や作業を通じて、創造性や社会性の育成を図ろうとするものである。
3. P. ペーターゼンにより提唱された学校改革案である。児童生徒は学年別の学級ではなく、低学年・高学年の二集団に再編成され、指導的立場と指導される立場を経験しつつ、集団訓練を基調とする生活共同体として学習をする。
4. W. H. キルパトリックが提唱した教育方法であり、子どもの興味・関心よりも、農作業、木工、工作などの共同作業を重視し、これらの作業を通じて目標達成のプロセスとそこで必要なスキルを学ばせることをねらいとしている。
5. B. F. スキナーが考案した、ティーチング・マシンを使用した学習法であり、スモール・ステップ、積極的反応、即時確認、自己ペースなどの方法上の原理がある。あらかじめ組まれたプログラムに従って機械から問題が提示され、その問題に学習者が解答する。
解 説
デューイの経験主義の影響を受け、キルパトリックはプロジェクト・メソッドを、パーカストは、個を重視したドルトン・プランを、ウォッシュバーンは、個と集団の両方を重視したウィネトカ・プランをそれぞれ提唱しました。
選択肢 1 は妥当な記述です。
選択肢 2 ですが
フレーベルは、世界初の幼稚園の設立者です。「恩物」と呼ばれる、遊びと作業の道具による教育を提唱しました。「コラージュ」は絵画技法の1つで、「貼り付け」を意味するフランス語です。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
ペーターゼンが提唱したのは「イエナプラン」です。ウィネトカプランではありません。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
キルパトリックが提唱したのは、プロジェクト・メソッドです。ウィネトカプランではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
スキナーが考案したのは「プログラム学習」です。ウィネトカプランではありません。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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