公務員試験 H27年 法務省専門職員 No.34解説

 問 題     

我が国のいじめの実態に関する記述として最も妥当なのはどれか。なおデータは『平成26年版子ども・若者白書』による。

1. いじめの認知件数は、 2010 (平成22) 年度以降、一貫して減少しており、 2012 (平成24) 年度における認知件数は、現在の調査方法に改めた 2006 (平成18) 年度以降、過去最少であった。小学校・中学校・高等学校別にみると、中学校におけるいじめの認知件数が最も多かった。

2. 2013 (平成25) 年における、いじめに起因する事件* の原因・動機としては、被害者が「よく嘘をつく」が最も多く、次いで被害者の「態度動作が鈍い」、被害者が「力が弱い・無抵抗」の順であった。

3. 2012 (平成24) 年度における、いじめられた者の相談相手としては、「養護教諭」が最も多く、次いで「保護者や家族」、「友人」、「担任」の順であった。

4. 2012 (平成24) 年度における、いじめの態様としては、小学校・中学校・高等学校全てにおいて、「パソコンや携帯電話等で誹謗中傷や嫌なことをされる」が最も多く、次いで「金品をたかられる」、「冷やかしやからかい悪口や脅し文句嫌なことを言われる」の順であった。

5. 2012 (平成24) 年度における、学校がいじめを認知するきっかけとしては、「アンケート調査など学校の取組」が最も多く、次いで「本人からの訴え」、「担任が発見」の順であった。

(注)* いじめに起因する事件とは、都道府県警察で検挙、補導した小学生、中学生、高校生による「いじめによる事件」と「いじめの仕返しによる事件」をいう。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
いじめの認知件数は、近年増加傾向です。特に小学校の認知件数が伸びています。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
原因・動機として一番多いのは、被害者が「力が弱い・無抵抗」です。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
相談相手として一番多いのは「担任」、二番目に多いのが「保護者や家族」です。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
「冷やかしやからかい、、、」が一番多い態様です。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当な記述です。

以上より、正解は 5 です。

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