公務員試験 H27年 国家一般職(行政) No.39解説

 問 題     

名目賃金 W と物価水準 P の間には次のような関係が成立しているとする。
W = P × μ
ただし、μ は労働の限界生産性である。また、フィリップス曲線が次のように与えられている。
gw = -1/2 (U – UN )
ここで、gw は名目賃金上昇率、U は失業率、UN は自然失業率である。

いま自然失業率が5% 労働の限界生産性の上昇率が 0.5 % で一定であるとする。このとき失業率が3% となるための物価上昇率として妥当なのはどれか。

1. -0.5%
2. 0%
3. 0.5%
4. 1.0%
5. 1.5%

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

失業率が 3% である時、U = 3 です。問題文より、UN = 5 です。与えられたフィリップス曲線の式に代入します。gw = -1/2 (3ー5) = 1となるため、gw = 1 とわかります。

W = P × μ より、上昇率に注目すると(近似を用いて)、ΔW/W ≒ ΔP/P + Δμ/μ となります。

※以下、近似部分についての補足です。
近似がピンとこないかもしれません。
例として、「10000 = 1000 × 10」という式を考えます。 一例として「左辺 10% 上昇」 と 「右辺の 1000 が 3%、10 が 7% 上昇」がほぼ同じ値になるという意味です。右辺はそれぞれの上昇率の和が 10% であれば、別に 3%、7% という組み合わせでなくても大丈夫です。具体的に各辺を計算すると、左辺が 10% 上昇すると 11000、右辺は 1030 × 10.7 = 11027 です。左辺≒右辺 となります。近似についての補足、以上/

ΔW/W ≒ ΔP/P + Δμ/μ の左辺(ΔW/W = gw) に 1 、限界生産性の上昇率 (Δμ/μ) に 0.5 を代入すれば、ΔP/P 、すなわち物価上昇率は 0.5 です。

以上より、正解は 3 です。

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