問 題
これから働き始めようとしているある個人が、ライフサイクル仮説に基づいて、消費と貯蓄の計画を立てるものとする。この個人は、今後 60 年間生きること、これからの稼得期間が 40 年間で、その後の引退期間が 20 年間あること、稼得期間の前半の 20 年間の毎年の所得は 550 万円であるが後半の 20 年間の毎年の所得は 750 万円であり、引退期間には所得はないことをあらかじめ分かっているものとする。
さらに、この個人は、稼得期間の最初には 100 万円の資産を保有しているが、遺産を残さないものとする。利子率は0とする。
このとき、この個人がこれから生涯にわたって毎年同じ金額の消費を行うとした場合、稼得期間の後半の 20 年間の毎年の貯蓄額はいくらになるか。
1. 35万円
2. 115万円
3. 235万円
4. 315万円
5. 435万円
正解 (4)
解 説
選択肢 を見ると、かなりざっくりした評価でよいとわかります。そこで、最初の 100 万円の資産は無視します。
これからの稼得期間の前半 20 年で、550万 × 20 = 1.1 億円を得ます。後半 20 年で 750 万 × 20 = 1.5 億円を得ます。合わせて 2.6 億円です。これを 60 年かけて使うと考えれば、2.6 億円 ÷ 60 ≒ 433 万円です。
稼得期間の後半は、毎年 750 万の所得なので、750 ー 433 = 317 万円が貯蓄額です。最も近い選択肢を選ぶと 315 万円です。
以上より、正解は 4 です。
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