問 題
鋼構造に関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ H 型鋼の柱の断面には、曲げ作用に強い方向と弱い方向がある。
㋑ 鋼材を製造するときに表面に生ずる黒皮は、放置すると鋼の内部まで浸食し、断面を欠損する。
㋒ 隅肉溶接は母材の全断面を溶かし一体化するので、その溶接部は、接合される材と同じ又はそれ以上の強さをもつ。
1. ㋐
2. ㋐ ㋑
3. ㋑
4. ㋑ ㋒
5. ㋒
正解 (1)
解 説
㋐は妥当な記述です。「→H←」 の方向が強軸です。
ちなみに、H 型鋼の、挟まれる板がウェブ、挟む板がフランジです。ウェブがせん断力を負担します。フランジが曲げモーメントを負担します。こちらも基礎知識なのでおさえておきましょう。
㋑ですが
黒皮はミルスケールとも呼ばれます。酸化皮膜のことです。腐食を「防止」します。「内部まで侵食」ではありません。よって、記述㋑は妥当ではありません。
以上より、正解は 1 です。
ちなみに、㋒ですが
記述は「突き合わせ溶接」もしくは「完全溶け込み溶接」についての記述です。
コメント