問 題
図のような荷重を受ける梁において点 C におけるせん断力 Qc と曲げモーメント Mc の大きさの組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし部材の自重は無視する。
Qc Mc
1. 8kN 12kN・m
2. 8kN 24kN・m
3. 8kN 48kN・m
4. 12kN 12kN・m
5. 12kN 48kN・m
正解 (2)
解 説
【支点反力の計算】
まずは反力を求めます。
A における垂直反力を RA、B における垂直反力を RB とおきます。集中荷重が下向きに 20kN かかっています。Σ 縦方向の力 = 0 のはずなので、RA + RB = 20 です。
次に、A 点周りのモーメントを考えます。
モーメントは、力 × 距離です。
20 kN の荷重により、20 × 4 = 80 (時計回り)のモーメントが生じます。Σモーメント = 0 なので、RBによるモーメントが 80(反時計回り)です。AB 間の距離が 10m なので、RB = 8kN とわかります。RA + RB = 20 だったので、RA = 12 kN です。
【点 C における 仮想切断】
点 C で仮想切断します。
仮想切断しても、Σ縦 = 0 なので、Qc = 8kN とわかります。
同様に C で仮想切断した状態で、A 周りのモーメントを考えると 20kN の集中荷重により 80(時計回り)、Qc により 7 × 8 = 56 (反時計回り)のモーメントが生じます。残りの 24 が、点 C における曲げモーメントの大きさとわかります。
以上より、正解は 2 です。
コメント