H27年 国家一般職(高卒 技術) No.69 土木基礎力学 解説

 問 題     

図のように地表面が水平で壁体背面が鉛直である高さ 5.0 m の擁壁がある。この擁壁の奥行単位長さ当たりに作用するランキンの主働土圧はおよそいくらか。ただし背面土の粘着力はなく背面土の単位体積重量を 18 kN/m3 ランキンの主働土圧係数を 0.30 とする。

1. 48 kN/m
2. 58 kN/m
3. 68 kN/m
4. 78 kN/m
5. 88 kN/m

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

背面土の単位体積重量が 18 kN/m3 で、深さ 5 m なので、一番深い所の垂直方向の 力は 18 × 5 = 90 kN/m2 です。土圧では、垂直方向の力の方が、水平方向への力よりも大きく垂直、水平方向の力の比が、土圧係数と呼ばれます。従って、一番深い所の横向きの力は 90 × 0.3 = 27 kN/m2 です。

三角形分布なので、27 × 5 ÷ 2 = 68.5 ≒ 68 kN/m が、求める土圧となります。

以上より、正解は 3 です。

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