公務員試験 H27年 国家一般職(高卒 技術) No.36解説

 問 題     

有線LAN に一般的に用いられるUTP ケーブルの特徴として最も妥当なのは次のうちではどれか。

1. 直径 0.3 ~ 1.2 mm 程度の軟銅線を心線とし、これを外皮で絶縁し 2 本を対にして用いられ、2 対 4 本を束ねた星形カッドや DM カッド、数百対を束ねた同心形ケーブルがある。

2. 2本ずつより合わせた4ペアで構成されており、外部からの電磁波の影響を防止又は軽減するためのシールドをもたない。特性によりカテゴリが定められている。

3. 内部導体に対して同軸状に外部導体があり、互いに絶縁した構造となっている。外部導体は銅製の網でできていて、シールド効果がある。周波数帯域は数百 MHz である。

4. 屈折率の異なるコアとクラッドという石英ガラスからなり、光の屈折現象を利用している。伝送損失が非常に少なく、長距離の伝送に有利である。

5. ある種の金属又は合金は、低温で電気抵抗が急激に減少し、 0Ω になる。このことを利用して低損失で電流を流すため、例えばニオブ-チタン合金ニオブ3すず化合物等の材料が用いられている。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが
CCP ケーブルについての記述と考えられます。CCP とは、Colour Coded polyethylene の略です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、UTP ケーブルの特徴として妥当です。UTPとは、Unshielded Twist Pair cable の略です。「シールドをもたない」という所で判断できるとよいのではないでしょうか。

選択肢 3 ですが
同軸ケーブルについての記述です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
光ファイバについての記述です。コアとクラッドときたら光ファイバです。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
超電導合金についての記述です。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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