公務員試験 H27年 国家一般職(高卒 技術) No.29解説

 問 題     

ある交流回路の負荷における無効電力が 500 var、皮相電力が 1300 VA であるとき、この負荷における有効電力と力率の組合せとして最も妥当なのはどれか。

 有効電力  力率
1. 800W     0.38
2. 800W     0.62
3. 1000W   0.77
4. 1200W   0.42
5. 1200W   0.92

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

var は「無効電力の単位」です。volt-ampere reactive の略です。

まず、電力といえば P = VI です。そして、交流回路において、抵抗で消費される電力が有効電力です。コイルやコンデンサで消費される電力が無効電力です。皮相電力とは、有効電力と無効電力の和のことです。ただし、単純な和ではなく、ベクトル和となります。

ベクトル図を考えると以下のようになります。有効電力は 1200 W とわかります。(直角三角形の有名な辺の比である 5:12:13 を連想します。もしくは三平方の定理で 求めます。)

力率とは、皮相電力と有効電力の比率です。つまり 1200/1300 です。計算をしなくても選択肢を見れば 0.92 と判断できます。

以上より、正解は 5 です。

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