公務員試験 H27年 国家一般職(土木) No.30解説

 問 題     

土質実験及び地盤調査に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 標準貫入試験はN値を測定し、地盤の相対的な硬軟を判定する試験である。

㋑ CBR試験のCBR値とは路床の支持力を表す指標である。

㋒ スウェーデン式サウンディング試験は、コーン指数を求めるために行う試験である。

㋓ 土をせん断したときに体積が膨張しようとする性質を負のダイレイタンシーと呼ぶ。

  1. ㋐、㋑
  2. ㋐、㋒
  3. ㋑、㋒
  4. ㋑、㋓
  5. ㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述㋐は、妥当な記述です。

質量 63.5 ± 0.5kg のハンマーを76 ± 1cm の高さから自由落下させ、サンプラーを 30 cm 打ち込むのに要する打撃回数が N値です。

記述㋑は、妥当な記述です。

CBRとはCalifornia Bearing Rario の略です。bear が耐える で、Ratio が比率です。「ピストンをぐっと押し込み、試料がどれくらい耐えるか標準荷重との比率で図る試験」です。

1928年カリフォルニアで「空港や道路」とかをどんどん作ってて考案されたそうです。交通局の人の考案らしく、公務員の人のお仕事が国際的な試験になったということで、素敵な発展だなと感じます。

記述㋒ですが、コーン指数はコーン貫入試験で求めます。

スウェーデン式サウンディング試験は、標準貫入試験における「サンプラーをハンマーでどんどんつく」という操作を「スクリューポイントを用いて荷重+ねじねじ で押し込む」ようにした試験です。

簡便でしかもパワフルな試験で、浅い地盤の調査によく用いられます。求められるのは N 値です。

記述㋓ですが、体積が膨張するのは「正」のダイレイタンシーです。

以上より、妥当な記述は㋐、㋑です。

正解は 1 です。


類題H25no29

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