公務員試験 H27年 国家一般職(土木) No.14解説

 問 題     

原子と原子核に関する次の記述のア、イ、ウに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「原子核の電荷は電気素量の整数倍である。原子核の電荷を電気素量を単位として表したものは「ア」 と等しい。 

「ア」 が等しく、「イ」 が異なる原子は互いに同位体(アイソトープ)という。

なお、原子や原子核のレベルで質量を表す単位として、12C の原子の質量の 12 分の 1 を原子質量単位[u]として定めている。

1 u は、アボガドロ定数を NA とすると「ウ」 [g]で表される。

  1. ア:質量数、 イ:原子番号、ウ:12NA
  2. ア:質量数、 イ:原子番号、ウ:12/NA 
  3. ア:質量数、 イ:原子番号、ウ:1/NA
  4. ア:原子番号、イ:質量数、 ウ:NA
  5. ア:原子番号、イ:質量数、 ウ:1/NA

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

原子核の電荷
=陽子の個数
=原子番号 です。

従って、選択肢 4 or 5 が正解です。

12C 原子の質量 というのは原子の質量だから、とても小さい値になります。

一方、NA とは、アボガドロ数のことです。大体 6.0 × 1023 というとても大きな値です。

1u というのは、問題文から原子の質量なので、とても小さい値ということになります。

選択肢 4,5 を比べると、選択肢 4 は ウ が NA となっており、これは大きい数だから明らかに誤りと考えられます。

以上より、正解は 5 です。

ちなみに、問題文にあった同位体の定義、すなわち『原子番号が等しく質量数が異なる原子のことを互いに同位体』はしっかり覚えておくとよいと思います。

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