公務員試験 H26年 国家専門職(食品衛生監視員) No.4毒性学Ⅲ解説

 問 題     

次のうちから ADI の算出に用いるものを二つ選び出しその番号を記せ。また選んだものについてそれぞれ5行程度で説明せよ。

① 無毒性量
② 実質安全量
③ 急性参照用量
④ 半数致死量
⑤ 安全係数

 

 

 

 

 

 解 説     

解答例)
ADI とは、Acceptable daily intakeの略で、1日、この量を摂取なら、一生OK、という量。また、算出式は、NOAEL × 安全係数です。NOAEL → no-observed adverse effect level のことです。従って、用いるものは①、⑤です。

無毒性量・・・化学物質の量をだんだん上げていった時に、生体に毒性が発現しない最大量のことを NOAEL (no observed adverse effect level) と呼びます。これが最大無毒性量です。無毒性量とも呼ばれます。動物試験により求められる量です。

安全係数・・・安全係数とは、動物とヒトとの間の感受性の違い、すなわち種差と、ヒトにおける個体差をそれぞれ考慮するための係数のことです。それぞれ 10倍とし、動物実験により求められた NOAEL の 1/100 を ADI(Acceptable daily intake)に設定しています。

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