公務員試験 H26年 国家一般職(農学) No.14解説

 問 題     

油料作物に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. ゴマは南米原産で、その草型は「熱帯型」では非分枝型のものが多く、「温帯型」の改良種では分枝を多く生じるものがある。茎頂に乳白色の小花を散形花序に10~30個つける。

2. ナタネはアブラナ科アブラナ属の草本である。西洋ナタネは在来ナタネとダイコンの野生種との自然交雑から成立したものと考えられており我が国には江戸時代初期に導入された。

3. FAOによると2011年におけるナタネ生産量が最も多いのはオーストラリアでありカナダ,インドがそれに続く。我が国における作付面積は2012年までの10年間横ばい傾向で推移している。

4. ヒマワリはキク科ヒマワリ属に属し原産地は中央アジア地域とされている。FAOによると2012年における子実用としての作付面積が最も大きいのは米国でありロシアウクライナがそれに続く。

5. ヒマワリの花は花冠外縁に40~80個の黄色の舌状花を持ち花冠内部に筒状花(管状花)を持つ。舌状花は不稔で筒状花は虫媒により他家受粉する。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
ゴマ(栽培ゴマ)の原産はインドが示唆されています。「南米原産」は適切ではありません。また、非分岐が温帯型です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
西洋ナタネは明治初期導入です。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ナタネといえばカナダです。また、我が国のナタネの作付面積は、増加傾向で推移です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ヒマワリ栽培で有名なのは、ロシア、ウクライナ です。「最大が米国」は適切ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、1~4誤りなので、正解は 5 です。

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