公務員試験 H26年 国家一般職(農学) No.11解説

 問 題     

ダイズに関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. ダイズが花芽を分化する最長日長は、高緯度地帯の品種ほど短く、低緯度地帯の品種ほど長い。また我が国の早生品種は中・晩生品種より短い日長でも花芽を分化する。

2. 我が国のダイズの種子は、タンパク質を約35% 脂質を約20% 含み食品としての栄養価が高い。我が国を含むアジア地域では加工食品としての利用に長い歴史がある。

3. ダイズの花の内部には雄ずいが1本ある。また雌ずいは3本あり、1本は独立、他の2本は癒合している。花色は品種による変異はなく白色である。

4. ダイズの登熟速度は、温度より日長の影響の方が相対的に大きい。また生育適温の範囲の中では、高温下より低温下で登熟した種子の方が発芽能力が低下する。

5. ダイズ油は食用油として多く使われ、キャノーラと呼ばれている。ダイズ油は飽和脂肪酸に富んでおり、特にリノール酸含有率が高い。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが
早生品種は、他の品種よりも「長い」日長でも花芽分化します。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、妥当な記述です。

選択肢 3 ですが
めしべ 1 本、おしべ 10 本と習ったことがある人もいるのではないでしょうか。また色は白や紫です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
登熟には「温度」が大きく影響します。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
キャノーラ油は「菜種油」の一種です。よって、選択肢 5 は誤りです。ちなみに、リノール酸(C18,2(9,12))含有率が高いのは、そのとおりです。

以上より、正解は 2 です。

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