問 題
鎌倉時代の仏教における宗派の開祖といわれる人物に関する記述として最も妥当なのはどれか。
- 浄土宗を開いた法然はひたすら阿弥陀仏を信じ「南無阿弥陀仏」と口にとなえることによって誰もが極楽浄土に往生することができると説いた。
- 浄土真宗を開いた親鸞は人は自らの悪への傾向を自覚した上で善を行おうとする心を持つことが肝要とする悪人正機を説き「南無妙法蓮華経」ととなえることで仏になれるとした。
- 臨済宗を伝えた栄西は『正法眼蔵』を著して天台宗の教えを更に発展させ念仏をとなえることの大切さを説いて「踊念仏」を考案し全国を遊行した。
- 曹洞宗を伝えた一遍は釈迦の悟りの姿に基づく座禅こそ仏道の実践であると説き彼の教えは末法思想を背景に貴族を中心として人々の間に広まった。
- 日蓮宗を開いた日蓮は自ら学んだ真言宗の大改革を遂行し瞑想中心の実践によって悟りを開くことで仏の知を体得できると説いた。
正解 (1)
解 説
選択肢 1 は、妥当な記述です。
選択肢 2 ですが、「南無阿弥陀仏」です。南無妙法蓮華経ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが、正法眼蔵は道元著です。また、踊念仏は時宗の一遍です。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが、曹洞宗は道元です。一遍ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが、日蓮宗は「南無妙法蓮華経」と題目を唱えることを説きました。瞑想中心ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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