公務員試験 H26年 国家一般職(化学) No.8解説

 問 題     

図のような回路において、電流 I1、I2 の大きさの組合せとして最も妥当なのはどれか。

  I1  I2
1.0A  2A
2.0A  5A
3.1A  2A
4.2A  2A
5.2A  5A

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

「電池が2個以上」なので、キルヒホッフの法則で考えます。

上図の部分の閉回路に対して、キルヒホッフの第二法則を考えます。「起電力の和=電圧降下の和」です。4Vの電池の所を「マイナス極→プラス極」方向に通過しているので、起電力は+4と読みます。4Ω の抵抗部分を流れる電流を I とすれば、電圧降下は RI なので、4I です。従って、4=4I です。I=1とわかります。

I=1とわかったので、キルヒホッフの第一法則により、電流について以下のように流れていることがわかります。

一方、下図のように、右側部分に注目して同様に考えると

2Ωの所を流れる電流は、キルヒホッフの第二法則より8=2× I なので、I = 4 とわかります。

I=4 とわかったので、キルヒホッフの第一法則により、電流について以下のように流れていることがわかります。

電流の方向に気をつけて
(I1 ー 1)= ー(I2 ー 4)とわかります。
I1 + I2 = 5 です。

選択肢の中で、I1 + I2 = 5 となるのは、I1 = 0A、I2 = 5A の組合せだけです。

以上より、正解は 2 です。

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