公務員試験 H26年 国家一般職(教養) No.35解説

 問 題     

近代のフランスに関する記述A B Cのうち正しいものとそれに関連する絵画の組合せとして最も妥当なのはどれか。

A:18世紀末ヴェルサイユで三部会が開かれたが議決方法をめぐって特権を持つ第一・第二身分と第三身分が対立した。第三身分の議員は自分たちが真に国民を代表する国民議会であると宣言し憲法制定までは解散しないことを誓った。これを「球戯場の誓い」という。

B:19世紀初め皇帝となったナポレオンがイギリスやオーストリアなどの諸外国を破りフランスの勢力は絶頂に達した。そのため被征服地は封建的圧政の下に置かれることになったがその一方で外国支配に反対する民族意識が成長し各地で反ナポレオンの運動が起こった。

C:19世紀前半パリに革命が起こり圧政を敷いたシャルル10世は追放され自由主義者として知られるルイ=フィリップが王に迎えられて七月王政が成立した。この七月革命の影響を受けてベルギーは独立しポーランド・ドイツ・イタリアでは反乱が起こった。

  • 記述 絵画
  1.  A  イ
  2.  A  エ
  3.  B  ア
  4.  C  ア
  5.  C  ウ

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述 A は、正しい記述です。しかし、関連する絵画がありません。球戯場の誓いは、みんなで手を上げて誓っている感じの絵です。

記述 B は、正しい記述です。関連する絵画は ウ です。スペインの民衆をフランス軍が鎮圧し、銃殺刑に処す所を ゴヤさんが描いた絵です。

記述  C は、正しい記述です。関連する絵画は ア です。七月革命の”民衆を率いる女神”の絵です。

ちなみに、絵画イは『ナポレオンの戴冠式』です。また、絵画エは、レンブラントさんの『夜警』という、バロック絵画の代表作です。

以上より、正解は 4 です。

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