公務員試験 H26年 国家一般職(教養) No.20解説

 問 題     

A~Dの4人がある作業を、A B C D A B…の順に10分交代で1人ずつ行ったところ、2巡目の最後にDが4分作業を行ったところで作業が全て終了した。同じ作業をB C D A B C…の順に10分交代で1人ずつ行ったところ、Aから作業を始めたときに比べ5分短い時間で作業が全て終了した。

同様にC D A B C D…の順に10分交代で1人ずつ行ったところ、Aから作業を始めたときに比べ3分長い時間で作業が全て終了した。この作業をCだけで行ったところ、Aから作業を始めたときに比べ10分長い時間で作業が全て終了した。

このときAとDが同時にこの作業を行うと、作業が全て終了するのに要する時間はいくらか。なお4人の時間当たり作業量はそれぞれ常に一定である。

  1. 44分
  2. 48分
  3. 52分
  4. 56分
  5. 60分

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

全仕事を1とします。問題文を整理すると

  1. 「A が 20分、B が 20 分、C が 20 分、D が 14 分 で、仕事1が終わる。」
  2. 「A が 10分、B が 20 分、C が 20 分、D が 19 分 で、仕事1が終わる。」
  3. 「A が 20分、B が 17 分、C が 20 分、D が 20 分 で、仕事1が終わる。」
  4. 「C のみで 84 分で、仕事1が終わる」

です。

1と2を照らし合わせて見ると、A の 10 分の仕事量が、D の 5 分の仕事量とわかります。また、1と3を照らし合わせて見ると、B の3分の仕事量が、D の 6 分の仕事量とわかります。

従って、 A が一番 一分あたりで仕事していないので、これを x とおきます。するとD は一分あたり 2x 、 B は一分あたり 4x の仕事をしているといえます。そして、4より、 C は毎分 1/84 の仕事をしています。

以上をふまえ、1を x を用いて表せば 20x + 20×(4x) + 20 × 1/84 + 14 × (2x) = 1 です。整理すると 128x = 64/84 です。従って、x = 1/(84×2) = 1/168 とわかります。

x = 1/168 なので、A~Dはそれぞれ一分あたり

  • A:1/168
  • B:4/168
  • C:2/168
  • D:2/168

の仕事をしています。AとD が同時に作業をすると、一分あたり 3/168 = 1/56 の仕事なので、かかる時間は 56 分です。

以上より、正解は 4 です。

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