問 題
福祉行政に関する機関・施設についての記述A~Dのうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A. 福祉事務所とは、社会福祉法に規定されている「福祉に関する事務所」をいい、市町村の設置する福祉事務所は、生活保護法、児童福祉法等に定める援護、育成又は更生の措置に関する事務のうち市町村が処理することとされているものをつかさどる。
B. 婦人相談所とは、売春防止法の規定により補導処分に付された満20歳以上の女子を収容し,規律ある生活のもとで、社会生活に適応させるために必要な生活指導及び職業の補導、その更生の妨げとなる心身の障害に対する医療を行い、更生させる施設である。
C. 児童相談所とは、児童福祉法において、主として、児童及びその家庭につき必要な調査及び判定を行うこと、それに基づいて児童及びその保護者に必要な指導を行うこと、児童の一時保護を行うことなどの業務を行う機関と規定されている。
D. 地域包括支援センターとは、精神保健福祉法*において、精神保健の向上及び精神障害者の福祉の増進を図ることを目的とし、精神保健及び精神障害者の福祉に関する知識の普及を図り,及び調査研究等を行う機関と規定されている。(注)* 正式には「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」
1. A B
2. A C
3. A D
4. B C
5. C D
解 説
記述 A は妥当です。
福祉事務所の定義です。
記述 B ですが
婦人相談所は、売春防止法により都道府県に設置された機関です。相談や、保護機関への仲介等の支援業務を行います。「医療を行い、更生させる施設」ではありません。記述 B は誤りです。
記述 C は妥当です。
児童相談所についての記述です。
記述 D ですが
地域包括支援センターは「介護保険法」で定められた機関です。「精神保健福祉法」において規定される機関ではありません。記述 D は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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