問 題
実験計画法に関する記述 A~D のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
A. 一般、n回の測定を行った結果を平均すると偶然誤差 (確率誤差) は、1/n に比例して減少する。
B. 誤差には系統誤差と偶然誤差(確率誤差)がある。このうち、実験的に統制できるのは後者で
ある。
C. 乱塊法とは、従属変数に影響を与える可能性のある要因があらかじめ分かっている場合に
特定の剰余変数によって被験者をブロック化し、各ブロック内の被験者を各処理水準に無作為
に割り当てる実験計画法である。
D. 被験者内実験計画法と被験者間実験計画法とを混合させた混合実験計画法では、各被験者は,実験者が設定した全ての実験条件における試行を遂行する。
1. A
2. C
3. A B
4. B D
5. C D
正解 (2)
解 説
記述 A,B ですが
誤差には系統誤差と偶然誤差(確率誤差)があります。実験的に統制できるのは「系統誤差」です。偶然誤差は偶然なので、コントロールできないものです。偶然誤差は、測定回数 n を増やして結果の平均をとることで√1/n に比例して減少します。従って、記述 A、B は誤りです。
記述 C は妥当な記述です。
記述 D ですが
被験者内実験計画法とは、例えば A さんが被験者で、実験 1、実験 2 があった場合において、A さんが、実験 1,2 両方を行うという計画です。一方、被験者間実験計画法とは、A さん、B さんが被験者で、それぞれに実験 1 をやってもらい結果を比較するといった計画法です。混合させたのであれば、各被験者が全ての実験に参加するわけではないと考えられます。記述 D は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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